【教師としての学び】上司の言葉に心を打たれた日
今日は、私が教師として忘れたくないと思った出来事を記しておきます。
私は現在、教員3年目。先日、クラス内で起こったいじめの対応をすることになりました。加害に関わった数人の男子生徒への指導に際して、上司の先生に同席していただいたのですが、そのときの上司の話があまりにも心に響いたのです。
生徒たちに向けて語られた言葉。それは、私自身の価値観や指導のあり方についても深く考えさせられるものでした。
人は誰しも、「常識」という名の物差しを持っている。
そして無意識のうちに、その物差しで出会った友達を測ろうとする。
物差しからはみ出した人を見て、
「え?」
「なにあの人」
「ちょっと嫌だな」
そんな感情を抱くことがある。
けれど、その物差しの長さは人によって違う。しかも目には見えない。
たとえば、足を踏まれてイラッとする人もいれば、まったく気にしない人もいる。
大事なのは、この物差しの長さに優劣はないということ。
短くても、長くてもいい。
でも、自分の物差しがどれくらいの長さなのか――
それを知っておくと、きっと生きやすくなる。
自分が傷つかなくても、他の誰かは傷ついているかもしれない。
自分が嫌だと思うことも、相手にとっては気にも留めないことかもしれない。
そういう視点を持てるかどうかが、人と関わるうえでとても大切なんだよ。
最後に上司は、男子生徒たちに静かに問いかけました。
「クラスの女の子って、君たちにそんなに嫌われる対象だったのかな?」
……この言葉には、私自身もドキッとしました。
生徒指導の場でしたが、同時に私にとっても、大切な「人との関わり方」を見つめ直す時間となりました。
教師として日々悩み、学び、成長していく中で、こうした言葉は宝物です。
いつか自分が誰かの上司になるとき、こんなふうに心に届く言葉をかけられる人になりたいと思いました。
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